昭和の戦争を読む著者から / 水木しげる

当事者手記

水木しげる

1922-2015

ラバウル戦線で玉砕戦を生き残り、爆撃で左腕を失った漫画家。自らの戦場体験を漫画という形式で描き、兵卒の目の高さから戦争の不条理を記録した。『総員玉砕せよ!』を自作中もっとも思い入れのある作品と語っていたことが知られる。

方法
当事者手記 — 自らの体験を書く
拠りどころ
自身のラバウル従軍体験
世代
体験世代
当事者性
ニューブリテン島ラバウル戦線に従軍、空襲で左腕を失う

著者紹介は「何を史料に、どう書くか」の事実記述に限っています。視点の違いは「対で読む」の本の並びでご覧ください。

収録している3冊

総員玉砕せよ!
水木しげる

総員玉砕せよ!

講談社文庫/新装完全版|初刊1973年・講談社

1945年3月、ニューブリテン島バイエンで「玉砕」を命じられた部隊の最期を、生き残った著者が漫画で描く。9割は事実と語られる、兵卒の目から見た玉砕の記録。

コミック昭和史
水木しげる

コミック昭和史(全8巻)

講談社文庫|初刊1988-89年・講談社

関東大震災から戦争、復興までの昭和を、自伝と歴史解説を織り交ぜて描いた漫画通史。庶民と兵卒の目線で読む昭和史として、活字の通史と対をなす入口になる。

ラバウル戦記
水木しげる

水木しげるのラバウル戦記

ちくま文庫|初刊1994年・筑摩書房

ラバウル戦線での日々をスケッチと文章で綴った従軍記。玉砕戦の生き残りとして、また片腕を失った当事者として、戦場の生活と死の距離感を淡々と記録する。