砲兵少尉として北部ルソンの敗走を体験し、収容所生活を経て復員した。自らの体験を素材にしながら、個人の回想に留めず「日本軍という組織はなぜああ動いたのか」を分析する評論へ展開した。「空気」という概念で日本の意思決定を論じた仕事が広く知られる。
著者紹介は「何を史料に、どう書くか」の事実記述に限っています。視点の違いは「対で読む」の本の並びでご覧ください。
収録している3冊
一下級将校の見た帝国陸軍
一下級将校の見た帝国陸軍
北部ルソンの敗走を体験した砲兵少尉が、帝国陸軍という組織の欺瞞と崩壊を内側から記録・分析する。体験記でありながら組織論として読める、前線から見た「失敗の本質」。
私の中の日本軍
私の中の日本軍(上・下)
自身の軍隊体験を手がかりに、戦後に流布した「戦争伝説」を検証する。百人斬り論争をはじめ、戦争がどう語られ、どう歪むかを当事者の記憶から問うた論争的な仕事。