文藝春秋の編集者・編集長として、戦争を指導した軍人・官僚たちに長年直接取材した。その蓄積を史料に、授業のような語り口で昭和の歴史を叙述する。自ら「歴史探偵」を名乗り、資料の突き合わせと関係者の証言で史実の細部を詰めていく書き方を貫いた。
著者紹介は「何を史料に、どう書くか」の事実記述に限っています。視点の違いは「対で読む」の本の並びでご覧ください。
収録している4冊
昭和史 戦前篇
新版 昭和史 戦前篇 1926-1945
「授業」の語り口で満州事変から敗戦までを通す、戦後日本でもっとも読まれた昭和通史のひとつ。なぜ誰も戦争を止められなかったのかを、政策と軍部の動きを軸に語り下ろす。2025年に解説・索引付きの新版が出た。
日本のいちばん長い日
日本のいちばん長い日 決定版
1945年8月14日正午から玉音放送までの24時間を、閣僚・軍人・将校たちへの取材で分刻みに再現する。ポツダム受諾と宮城事件、「終戦」がいかに際どい綱渡りだったかを描いた戦後ノンフィクションの古典。
ノモンハンの夏
ノモンハンの夏
1939年夏、満蒙国境でソ連軍に大敗した「事件」を、参謀本部と関東軍のエリート参謀たちの動きから描く。責任を取らない組織の原型がここにあったことを、人物の物語として読ませる。
聖断
聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎
「戦争を終わらせる」ために組閣された鈴木貫太郎内閣と昭和天皇の8か月を追う。開戦より難しかった終戦の意思決定を、老提督と天皇の関係を軸に叙述する。『日本のいちばん長い日』の前段にあたる一冊。